ただただ経営戦略に関する内容を掲載しても、結局どれから手をつけていいのかわからなくなるため、何はともあれ、これだけはまずやって頂きたいというものを厳選しサイトに掲載していきたいと思います。
【記事掲載日】 2015/7/1
【記事の対象者】 中小企業様のうち”他にはない”どこよりも手軽に使える経営戦略のエッセンスを知りたいと考えていらっしゃる方向け
2分24秒で読めます。
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経営戦略シリーズ第1回で「次回は掛け算思考をベースとした経営戦略のイメージを説明していきます」とお伝えしました。
その際に下記美容室の例を挙げました。
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例えば魚津市にA美容室があるとします。
その場合、以下のような掛け算思考で経営戦略を考えていきます。
まずお客がA店を”知る”
×
次にお客がA店に”行ってみたいと思う”
×
次にお客がA店に”実際に”来る
×
次にお客がA店のサービスを受け”また来たいと思う”
×
次にお客がA店に”また来る”
×
次に“採算が合う”価格設定
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そこで、今回は上記流れのうち「お客様に存在を知ってもらう」という段階についてお話ししていきたいと思います。
まず、皆さんもしくは皆さんの友人が新しい美容室を見つけた時の状況を思い出して下さい。
1、いつも通る道沿いに新規オープンしたお店があり、その美容室の存在を知った。
2、友人・家族からお店の話しがでたためその美容室の存在を知った。
3、自宅にチラシが届きその美容室の存在を知った。
4、ネットで近くの美容室を探し、その美容室の存在を知った。
皆さんが新しい美容室を知る方法は、上記4つ程度ではないでしょうか。
※実は、どんな人気店もそうでないお店も大手も小規模の美容室も、お客様にその存在を知ってもらう手段の数に差はほとんどありません。
まず、このお客様に自社の存在を知ってもらうルートがどのくらい確立されているかチェックしてみて下さい。
意外と上記のうち2つ程度しかルートが確立されていない事業者の方も多いのではないでしょうか。
もちろん、上記ルートは美容室を前提としており、その他の業種ではもう少し違ったルートがあると思いますが、まず一つ目のステップとして、「お客様に自社の存在を知ってもらうルートがいくつあるか」という視点で自社を見直してみて下さい。
魚津駅前には個人店の美味しい飲み屋がたくさんあります。一度行けば間違いなく虜になります。ただ、黒部・入善・滑川に住んでいる人たちがどれだけその存在を知っているでしょうか。
黒部・入善・滑川に住んでいる人たちでその飲み屋に行かない人たちはなぜでしょうか。
味・サービスが悪いからでしょうか。
違います。
行かないのではなく、行きたくても行けないのです。
なぜなら、そのお店の存在を知らないからです。
ついつい商品やサービスに意識がいってしまいがちですが、この「存在を知ってもらう」ということは商品やサービスの質を上げることと同じくらい重要です。
この考え方は、”自社の存在”に限ったことではありません。自社のサービスや取扱商品の存在についても同じです。”なぜかこの商品はイマイチ売れない”と思った時は、是非その商品の存在をお客様が知るルートは存在するかという視点でチェックしてみてください。
いい商品・いいサービスを提供している会社こそ今日のテーマを意識してみて下さい。
今日のキーワード
「お客様に自社及び自社商品・サービスの存在を知ってもらうルートはあるか?」
次回のテーマは、「お客様に自社の存在や自社イチオシのサービスの存在を知ってもらった”瞬間”、皆さんは何をすべきか?」です。
それではお楽しみに。
それでは、アドバンスそして未来へ〜